日本を代表する作家の小川国夫先生が、先ほど亡くなったそうです。お悔やみ申し上げます。
(産経Webより)
「アポロンの島」などの作品で知られる作家の小川国夫(おがわ・くにお)さんが8日午後1時57分、肺炎のため静岡市の病院で死去した。80歳。静岡県出身。自宅は同県藤枝市本町1の8の8。葬儀の日取りなどは未定。
昭和61年に「逸民」で川端康成文学賞、平成6年に「悲しみの港」で伊藤整文学賞。同12年、日本芸術院賞を受賞。
* * *
静岡県出身で、同県藤枝市の実家で執筆活動を続けていた小川先生。実は、約1年半前に朝刊フジは取材にうかがい、貴重なお話を聞かせていただきました。
「ぼくが国会議員になったら、『愛国とは日本語をしっかり覚えること』と発言したいですね」
これは、そのとき小川先生がおっしゃった言葉です。
ひよっこ記者の朝刊フジに、嫌な顔一つせず文学のことや愛国のことなど、たくさんのお話をしてくださいました。そして教育についても次のようにおっしゃっていました。
「(外国語を重んじる最近の教育論について)外国語を話すために多大なエネルギーを費やせば、日本語は不十分になってしまう。『愛国』を教育基本法に入れるという議論が進んでいますが、日本語が崩れれば『愛国』は成立すらしなくなるでしょう」
小川先生は高校時代から小説を書き始め、東大文学部に入学。在学中にオートバイで地中海を旅行し、帰国後にその体験をまとめた「アポロンの島」を出版されます。
のちに作家の島尾敏雄氏に称賛され、「内向の世代」の代表的作家といわれるにいたるのですが、しばらく不遇な時代が続いたといいます。
「少年時代から筋金入りの読書の虫」だったという小川先生。志賀直哉や太宰治、ドストエフスキーといった文学作品のほか、怪奇小説にも没頭したそうです。在学中にオートバイで地中海を旅行し、聖書に出会い、洗礼を受けました。それらのさまざまな経験が、小川先生の文学を支えたそうです。
「最近になって思うのは、小説家として挫折しても、小説に生かせる要素を自分の経験の中から発見できれば、何度でも創作に挑戦できる。ぼくはあきらめがわるかったしね」
小川先生が興味深いお話をたくさんしてくださったため、朝刊フジも次々に質問してしまい、取材時間は6時間におよびました。
「自分の文学を振り返ってみて、ぼくが影響を受けたのは志賀直哉でもドストエフスキーでもなくて、少年時代に没頭した黒岩涙香氏の怪奇小説だったんではないかと思うんですよ」
小川先生、本当にありがとうございました。
ご冥福を心よりお祈りします。
(平成18年・朝刊フジの取材メモより)
http://imaizumim.iza.ne.jp/blog/trackback/537001
2008/04/08 23:10
>「ぼくが国会議員になったら、『愛国とは日本語をしっかり覚えること』と発言したいですね」
英語学者の渡部昇一さんも同じようなことをおっしゃっていたと思います。
日本語・英語に関わらず言葉(活字)を商売にされる方と言うのは、思いが共通なのですね。
2008/04/08 23:26
そうですか…。
自分は不勉強で小川国夫先生のことは、存じ上げなかったのですが、
直接取材した方が亡くなったりするのは、やはりショックなんでしょうね。
駆け出しの頃ならなおさらのことと思います。
最近思うのですが、表現者にとって大事な資質の一つは、
「あきらめの悪さ」ではないかと思います。
自分が歳を重ねれば重ねるほど、そんな気がします。
ゆんちさん、あまり気落ちなさらぬように。
2008/04/08 23:58
今泉さま
ぽっくんも小川先生のこと、知らなかったとよ。
ですが、『愛国とは日本語をしっかり覚えること』とのご意見に共感しました。
日本人もフランス人ほどとはいかなくても、
自国の文化に対して誇りを持ってほしいですよね。
英語を教えるより先に、古典だと思うんですけど。
国際社会で日本人の言葉が尊重されないのは、
英語が下手くそだからという以上に、傾聴すべき内容がないせいなのに
なぜ誰も理解してくれないんでしょう? 歯がゆいなあ。
2008/04/09 06:56
昨日も知人と身近な人が亡くなると、それが続くことがあるので自分自身も注意したほうが良いよと忠告されました。
怪奇小説の筋書きではありませんが、後部座席のシートベルトもこれからはしっかり締めましょう。青信号でも左右の安全確認は怠らないように。
2008/04/10 00:33
初めまして。
『愛国とは日本語をしっかり覚えること』まさに同感です。
しかし、せっかく日本語の教育を受けたいと思っても、外務省は、そんな子供たちを足蹴にしているのが実情です。本当に残念でなりません。
TBを二本させて頂きます。
2008/04/10 18:11
To 喜多野善樹さん
こんばんは~
>英語学者の渡部昇一さんも同じようなことをおっしゃっていたと思います。
>
>日本語・英語に関わらず言葉(活字)を商売にされる方と言うのは、思いが共通なのですね。
言葉を商売にされ、成功された方の発言だからこそ
より私のこころにもグッときました…。
2008/04/10 19:20
To おんばっとさん
こんばんは。
>自分は不勉強で小川国夫先生のことは、存じ上げなかったのですが、
>直接取材した方が亡くなったりするのは、やはりショックなんでしょうね
>駆け出しの頃ならなおさらのことと思います。
とても衝撃的でした。
でも、亡くなる前にお会いでき、お話もうかがえてよかったです。
静岡では、県民の誇りのような方なんですよ。
>ゆんちさん、あまり気落ちなさらぬように。
ありがとうございます。
2008/04/10 19:28
To でんちょ(cyber-bird)さん
こんばんは~
>
>ぽっくんも小川先生のこと、知らなかったとよ。
>ですが、『愛国とは日本語をしっかり覚えること』とのご意見に共感しました。
あわわわ…山口キャップに怒られます…
>日本人もフランス人ほどとはいかなくても、
>自国の文化に対して誇りを持ってほしいですよね。
>英語を教えるより先に、古典だと思うんですけど。
>
>国際社会で日本人の言葉が尊重されないのは、
>英語が下手くそだからという以上に、傾聴すべき内容がないせいなのに
>なぜ誰も理解してくれないんでしょう? 歯がゆいなあ。
本当にその通りだと思います。
藤原正彦先生が「国家の品格」できっちり表現されているなと思いました。
2008/04/10 19:34
To doeraiojiさん
こんばんは!
>昨日も知人と身近な人が亡くなると、それが続くことがあるので自分自身も注意したほうが良いよと忠告されました。
>
> 怪奇小説の筋書きではありませんが、後部座席のシートベルトもこれからはしっかり締めましょう。青信号でも左右の安全確認は怠らないように。
後部座席でも、シートベルトをする時代ですね。
私は、父親の運転が怖かったので小さな時からシートベルトをさせられてきたため、いまだに後部座席でもしますよ。
タクシーでもします。珍しいと言われますが、なにが起こるか分かりませんからね。
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